2023年8月
今年の夏休みは、7泊8日の日程で沖縄へ旅行に行き、そのうちの3日間は、離島でキャンプをしてきました。
今回のキャンプは、離島に住んでいる友人家族が夏休みに留学生を受け入れていて、その行程中の、キャンプの期間に飛び入りでご一緒させて貰いました。
普段のキャンプでは、金曜夜にバタバタと荷造りをして、翌朝1~3時間ぐらいかけてキャンプ場へ行き、設営、そして翌々日には撤収慌ただしくキャンプをすることも多いですが、島では、時間さえあれば、テントのすぐ目の前のビーチで泳ぎ、SUPや釣り、キャンプファイヤー、大容量の焚火料理を作ったりと、3日間のんびりと過ごし、家族キャンプでは味わえない貴重な経験をさせて貰いました。
更にキャンプ中、ちょうどペルセウス座流星群のピークを迎えると言う幸運にも恵まれ思い出深いキャンプとなりました。
そんな離島でのキャンプの様子を記していきたいと思います。
キャンプ前日
キャンプ前日、夕方の船で島に渡り、宿に泊まりました。
ちょうど島の祭事が行われていて、そちらにも参加させてもらい、島全体がとても賑やかでした。
● キャンプ一日目
キャンプ場のチェックイン時間は14時だったので、朝は10分程離れたビーチへ泳ぎに行きました。(キャンプ当日の午前中、海に泳ぎに行くなんて普段だったら考えられませんが ^^)
こちらはこの島のメインのビーチで、観光客も多く居ました。
前日泳いだ本島の海もキレイでしたが、島はやはり透明度が違います!
泳いでいるうちに昼になったので一度宿に戻り、荷物をまとめて、皆でキャンプ場へ。
前週までは台風だったので、途中、台風の被害が復旧していない箇所も所々見受けられました。
テント設営
到着後は、まずテントの設営です。
倉庫に山のように積んであるレンタル品の中から、必要なモノを選びます。
今回借りたのは、
・テント(インナーテント、フライシート)
・インナーマット 2枚
です。
ビーチの近くで、下は砂地+芝だったので、インナーマットはなくても大丈夫そうでした。また暑かったのでフライシートは使わず、インナーテントのみ設営しているグループも多かったです。
(天気が良く、風もない真夏のキャンプでは、インナーテントさえレンタルすればキャンプが出来る、ということが分かりキャンプの敷居がだいぶ下がったように思います。)
レンタルのテントは、以前使っていたスノーピークのアメニティドームと同じタイプのドーム型テントでした。高さが低めな分、風に強いテントで設営も簡単です。
この写真だけだと、よくある普通のキャンプ場のように見えますが、テントの奥の木々の向こうは、この景色!!
キャンプ場のすぐ目の前がビーチなので、日中は水着とTシャツで過ごして、汗をかいたらそのまま海に入ったりシャワーを浴びたりと、なんとも贅沢なロケーションでした。
またテントの横の木の根元を見ると、
国の天然記念物、オオヤドカリの住処がありました。
海で泳ぎ、ごはんを食べにテントサイトに戻り、のんびり過ごしてまた海へ、なんとも贅沢です(^^
夕食準備:カレーライス
一日目の夕食はカレーライスです。
役割分担をしてまずは野菜の下ごしらえをします。
大量の野菜をカットしていきます。
野菜もこれだけ大量に切ると段々とコツを掴めていった様子でした。
材料を切ったら、火起こしです。
なんと今回は、こちらの木の棒で火を起こしました。
↓ こちらが縄文人も使っていた『まい切り式火起こし器』という火起こし器。
水平の棒を上下に動かすと、巻き付いた紐によって木の棒が回転し、下に設置した木との摩擦で着火する仕組みです。
ファイヤースターターや火打ち石を使った火起こしは、たまにキャンプでもやるのですが、さらに原始的なこちらの火起こしは私も初めて見ました。
子供達は一生懸命木の棒を回し続けますが、なかなか火はつきません・・・
全然つかないので、諦める子も居る中、何人かが必死に回し続けて、見事着火に成功しました!
火がついたときは、皆感動~本当に木の棒で火が付くのですね!
火が付いたら、具材を鍋で炒めて、水を入れて、しっかり煮込んで、ルーを入れたら完成です。
見たことも無いような大きな鍋に、見たことも無い量のカレーが完成しました。
カレーの隣で炊いたご飯も上手に炊けていました。
普段外でご飯を炊くときは、パチパチと音がしてきたら、水がなくなってきた合図などと火加減を調整しますが、今回そんな繊細な音は燃える火や皆の話し声にかき消されて聞こえなかったので、ほぼ勘で炊いていきましたが、焦げ付きもなく、びっくりするほど上手に炊けました。
(→ かまどでご飯を炊くハードルがだいぶ下がりました^^)
そして、みんなで力を合わせて作ったカレーは、猛暑の疲れも吹っ飛ぶ美味しさで、子供達もモリモリと食べていました。
食後はみんなでキャンプファイヤー。
直前の台風の影響で、キャンプ場内には折れた木の枝などが山積みになっており、職員の方から「好きなだけ使って良いですよ。むしろ全部燃やして(片づけて)くれたら助かります」と言っていただいたようで、遠慮なく燃やしていきました(^^
薪使い放題とは贅沢な話です!
子供達も木の枝や火が付きやすい葉などを拾ってきては、どんどん炎の中に投げ入れて、とても大きなキャンプファイヤーになりました。
もはや何かの儀式が始まりそうな雰囲気です(^^
そして子供達が寝た後は、大人たちで火を囲みながらゆんたく。
キャンプファイヤーの明かりが落ち着いてくると、今度は空に満天の星が輝いていました。
結局この日は、2時過ぎまで話し込んでしまいました。
離島キャンプ二日目
2日目も朝から火を熾し、大きな鍋でご飯を炊いて、味噌汁を作る所からスタートです。
↓ 友人の家で飼育しているニワトリの産みたて卵と炊き立てご飯の、贅沢な卵かけご飯。絶品です!
昨日の残りのカレーも大盛況で、皆モリモリ食べていました。
満腹になって少し休憩した後は、今日も朝から海で泳ぎます。
ペットボトルに釣り糸を巻き付けた、簡単な仕掛けで、どんどん魚を釣り上げる子供達。
沢山釣れました。
この日は、友人がSUPを出してくれたので、子供を乗せて沖の方までサンゴ礁を見に行きました。
少し沖に出るだけで、サンゴや魚が沢山見えました。
この日も一日中遊びつくし、気が付くともう日暮れ。
静まり返った海に日が沈みます。
夕食準備:ピザ作り
2日目の夕食はダッチオーブンでピザを焼きました。
生地から手作りの本格ピザで、まずはみんなで生地をこね、一度丸めて寝かせ、発酵させます。
その後、生地をこねて、それぞれオリジナルのピザを作り、一枚一枚ダッチオーブンで焼いていくというものですが、実はこの夕食時、大人の男性は私一人・・・
約30枚のピザをダッチオーブンで焼き上げる・・・到底不可能なことのように思えましたが、夕飯がかかっているので、やるしかありません。
まずは、薪が圧倒的に不足していたので、木々を拾い集め、燃やしやすい大きさにどんどんカットしていきます。
今回の火種は、娘と友人の子の女子チームが息を合わせて30分ぐらい頑張り、見事着火!!
かまどに火がつくだけで感動ものです。
生地が発酵したら、生地を薄く伸ばし広げて、お好みの具材をトッピングしていきます。
後は焼くだけのオリジナルピザがどんどん出来上がり、お腹を空かせた子供達が、自分のピザを焼く番を待っているので、焦ります。
一枚一枚焼いていくと途方もなく時間がかかるので、ダッチオーブン3台体制で頑張ることにしました。
最初は火加減が難しかったですが、さすがに30枚も焼き続けるとコツを掴み、完璧に焼き上げられるようになってきました。
焚火の熱風の中、重いダッチオーブンでピザを焼き続けるのは、なかなか腰にきましたが、今回のキャンプでキャンプスキルが何段階もアップした気がします ^^
この日も焼きたてのピザをお腹いっぱい食べました。
前日遅くまで起きていたので、少し焚火を囲んで、すぐに眠ってしまいましたが、
この日は、夜中から明け方にかけて、ペルセウス座流星群のピークを迎える日で、深夜2時過ぎ、妻に起こされてテントの外へ出てみると、満天の星空が広がっていました。
そのまま、明かりがない海岸まで歩き、寝転がってみると、流れ星がいくつも流れていくのが見えました。
実は、夏休みの初めにプラネタリウムへ行き、今年のペルセウス座流星群のピーク日がちょうど島に居る期間で、今年は月明かりの影響が少なく、絶好の観測条件という解説を聞いていたのですが、天候にも恵まれ、絶好の条件が揃った流星群を沖縄の離島で見る事ができたのは本当に幸運でした。
キャンプ三日目
早起きしてビーチを散歩してみました。
昨年訪れた時に娘が持ち帰った面白い模様の貝。元の海岸へお返ししました。
この日の朝ご飯は、施設で準備して貰ったパンにソーセージ、卵、そしてバナナと牛乳でした。
これはこれで何か給食みたいで楽しかったです。
そして朝食後は、みんなで役割分担してテントの撤収や使った調理器具の片付け、それにシャワー室やトイレの掃除です。
来た時よりも美しく。これはキャンプの一番大事なマナーですね。
3日間、本当にお世話になりました!
撤収作業の後は、また汗だくになったので、そのまま海で泳いで行くことにしました。
毎日泳いでも全く飽きませんね。
綺麗な海で泳ぎ、大きな鍋でカレーを作ったり、生地からピザを作ったり、キャンプファイヤーで大きな炎を眺め、夜には流れ星を見る。
普段のキャンプならどれか一つだけでも大満足なのに、これが二泊三日の出来事とは本当に贅沢で、このような貴重な経験をさせてくれた友人家族に感謝です!!
また行きたいなぁ(^^